音の高さ・キー

「ピッチ高め・低め」とは?どうやってチューニングすればいい?

コード譜の「ピッチ高め・低め」の意味を解説します。チューナーのA=440Hz、セント表記に合わせて音源とギターの高さをそろえるチューニング方法を紹介します。

「ピッチ高め・低め」は音源の高さの目安

コード譜どおりに押さえ、チューナーでも合わせたのに、動画と一緒に弾くと少し音がぶつかる。その理由の一つが、音源とギターの「ピッチの違い」です。

ピッチは、音の高さのことです。当サイトでコード譜に「ピッチ高め」「ピッチ低め」と記載している場合は、一般的な基準のA=440Hzに合わせた演奏と比べ、音源の高さに微妙な差があることを表しています。

  • ピッチ高め:音源が少し高く、ギターが相対的に低く聞こえる場合があります。
  • ピッチ低め:音源が少し低く、ギターが相対的に高く聞こえる場合があります。

ピッチ高め:いつものチューニングのギターを基準にすると、音源の音が少し高い位置にある模式図。 ピッチ低め:いつものチューニングのギターを基準にすると、音源の音が少し低い位置にある模式図。

いつものチューニングでは、音源とギターの音の高さが少しずれることがあります。

ピッチ・チューニングとは?

ピッチ:音そのものの高さ

同じ「ラ」のつもりで鳴らした音でも、基準より少し高い・低いという違いがあります。この細かな高さの差が、ピッチの違いです。

音の高さの差を表す単位に「セント」があり、平均律では半音が100セントです。

ギターの同じ弦で1フレット上がると半音、つまり100セント高くなる。1弦の5→6→7フレットでそれぞれ100セント上がり、2フレット分で200セントになる指板図。

チューニング:楽器の音を合わせること

チューニングは、ギターの各弦などを目標の高さへ合わせる作業です。チューナーの針が中央でも、そのチューナーがどの基準音に設定されているかによって、仕上がる高さは変わります。

チューナーの「A=440Hz」とは?

チューナーに表示される「440」は、一般に基準となるラの音を440Hzとする設定を表します。ギターでよく使われる基準ですが、すべての音源が必ずこの高さとは限りません。

例えば、チューナーの基準をA=442Hzへ変更して各弦を合わせると、A=440Hzで合わせた場合よりもギター全体が少し高くなります。

「ピッチ高め・低め」の表記がある場合のチューニング方法

コード譜に「+10セント」「−10セント」のような数値が記載されている場合は、その値に合わせてギター全体の高さを調整します。プラスなら通常より高く、マイナスなら通常より低く合わせます。

  1. コード譜のセント値を確認する
    「ピッチ高め・+10セント」なら、A=440Hzを基準とした通常のチューニングより10セント高い音が目標です。「ピッチ低め・−10セント」なら10セント低い音に合わせます。

  2. チューナーの基準音をA=440Hzにする
    セント表示を見ながら合わせる場合は、まずチューナーの基準音をA=440Hzに設定します。

  3. すべての弦を同じセント値に合わせる
    通常の調弦なら、各開放弦のE・A・D・G・B・Eに対して、チューナーの表示が指定の値になるよう調整します。例えば+10セントなら、各弦とも中央の0ではなく+10の位置へ合わせます。−10セントなら、各弦とも−10の位置へ合わせます。

    基準音A=440Hzのまま、チューナーの針を中央の0より右の+10セントへ合わせる例。 基準音A=440Hzのまま、チューナーの針を中央の0より左の−10セントへ合わせる例。

    1本だけではなく、すべての弦を同じセント値に合わせます。

    +10セントの指定なら、6弦E・5弦A・4弦D・3弦G・2弦B・1弦Eをすべて+10セントに合わせる。

  4. 動画と一緒に鳴らして確認する
    コード譜の数値を目安に全弦を調整したら、対象の動画と一緒に弾いて聞き比べてみましょう。カポを使う場合は、チューニング後に取り付けて確認してください。

セント表示がなく、基準音をHz単位で変更するチューナーでは、+10セントはA≒442.55Hz、−10セントはA≒437.47Hzが目安です。この方法では、変更した基準音で各弦の針を中央に合わせます。

「ピッチ高め・低め」だけでセント値がわからない場合は、音源と聞き比べながら、全弦を少しずつ(10〜20セント程度)高め・低めへ調整してみましょう。

コード譜を探す · 解説記事の一覧へ