00:11 ずいぶん眠っていたようだ 急げ 命に遅刻気味 温いコーヒー 混ざる埃に咳をする

00:22 ガラスペンに夜桜を付けて 心を書き写し…… あれ？ 何も思い浮かばない まるで

00:32

00:34 海に成った　空に成った

00:39 白夜に成った 月夜に成った みたいだ

00:45 全部に妥協している青い顔が

00:50 渦巻きに呑まれてく

00:55

01:07 結局 畢生とは 小説でもない 映画でもない 喜劇も 悲劇も 事実でしかない

01:18 結婚とか 錠剤とか おっぱいとか 全部正解で

01:28 なのに さあ どうしよっか？

01:31 皮膚呼吸すらもやる気がない

01:33 ガラスペンの先が乾いて

01:36 時間ごと掠れていく

01:39 ならば

01:44 ミミズクに成って ナマケモノに成って

01:49 ネズミに成って コアラに成って

01:54 値段も価値も知らずに惰眠を謳歌しよう

02:00 目脂と涙が混ざった

02:04 頃に

02:06 思い出した 僕は何者でもない 詩人でもないし作家でもない

02:11 心に責任なんてないし 道のりに努力も要らない

02:16 だってさ ガラスペンを買っただけ

02:22 何を知って　何を書いて

02:28 どれもきっと　乾ききって

02:33 インクの全部に齟齬があるまま陽を浴びる

02:38 腹が減る　背伸びする

02:43 人に成る 日々を溶かす

02:47